フランスの首都パリを中心とするイルドフランス地域圏の観光局は22日、2017年上半期(1~6月)に同地域圏を訪れた観光客数が1,640万人となり、前年比10.2%増加したと発表した。相次ぐテロの影響にもかかわらず、2008年の統計開始以来で最多を記録している。
うち外国人観光客数は14.9%増加。国内客は6.4%増えた。特に顕著なのが日本人観光客で、40.5%拡大。中国人は29.8%、米国人は20.5%、ドイツ人は20.4%それぞれ伸びている。唯一の例外は英国で、欧州連合(EU)離脱決定後のポンド安の影響から1.7%減少した。
年初から6カ月間の観光客による消費額は、101億ユーロに達している。
観光局トップのフレデリック・バルトゥー氏は夏季休暇シーズンの来訪者数が大きく伸びている上、9月の予約状況も好調なことから「通年では3,200万~3,400万人に届く」と予測。一方で、バルセロナなどで発生した一連のテロ事件を背景に、記録更新に対して慎重な姿勢も示した。
観光業はフランスの国内総生産(GDP)の7%超を占め、首都圏では約50万人が観光関連の仕事に就いている。
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