• 印刷する

EUの労働時間、加盟国間でなおも大きな開き

欧州連合(EU)加盟28カ国の労働時間が、依然として国ごとに大きく異なっている。その差は旧加盟国15カ国と、2004年以降に新たに加わった13カ国の間でとりわけ激しい。域内の労働条件の改善を目指す財団ユーロファウンド(Eurofound)の最新の年次調査で明らかになった。

団体労働協約で定められた週当たり労働時間が最も短いのはフランスで、平均35.6時間。旧加盟国の平均は2015年の37.6時間から、2016年には37.5時間に減った。一方、新規加盟国の多くではなおも団体労働協約を通じて労働時間が定められていない。

短い休憩時間や業務遂行に必要な教育・訓練活動などを含む実労働時間は英国が最も長く、フルタイム従業員の2016年の週労働時間は42.3時間だった。これにキプロス(41.7時間)、オーストリア(41.4時間)が続く。反対に最も短いのはデンマーク(37.8時間)だった。

公休日を含めた年次有給休暇が最も多いのはクロアチアで41日。デンマークは39日、ドイツは37日だった。逆に少ないのはアイルランド、ハンガリー、エストニアなどで、いずれも28日。旧加盟国の平均は34.7日、新規加盟国の平均は31.3日となっている。[労務]


関連国・地域: ドイツフランスEUアイルランドオーストリアデンマークキプロスハンガリークロアチアエストニア
関連業種: マクロ・統計・その他経済雇用・労務社会・事件

その他記事

すべての文頭を開く

EU、米国がデジタル規制の緩和求め圧力(11/26)

ブルガリア、衛星通信に1.1億ユーロ投資へ(11/26)

欧州新車登録台数、10月は4.9%増加(11/26)

【中央アジアの風を読む】中央アジアの自動車産業 中国ブランドEVの台頭(11/26)

仏、ブドウ伐採に追加支援=ワイン消費減少(11/26)

ウクライナと米国、露との停戦協議「前進」(11/25)

<現地リポート>変容する雇用情勢 ウクライナの今:第2回(11/25)

COP30、気候変動巡る結束の脆弱性露呈(11/25)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン