欧州委員会の委員などが2016年1~2月に出張で使った交通・宿泊費は約50万ユーロに上り、このうちユンケル委員長はローマ訪問時の小型専用機に2万5,000ユーロを使っていた。情報開示などを求める情報アクセス権団体「アクセス・インフォ・ヨーロッパ(スペイン)」が明らかにしたもので、欧州委の経費に無駄が多いとの批判が高まりそうだ。BBC電子版などが10日伝えた。
ユンケル委員長のローマ訪問は、当時のレンツィ首相や元老院(上院)議長などと会談するためで、8人が同行していた。欧州委の広報担当者はこれについて、適切な航空便を利用できなかったため専用機をチャーターしたもので、1人当たりでは2,972ユーロになると強調。経費は欧州連合(EU)のルールに従ったものであると説明している。
アクセス・インフォ・ヨーロッパはこのほか、モゲリーニ外務安全保障政策上級代表(EU外相)がアゼルバイジャンとアルメニアを訪問した際の経費が7万5,000ユーロに上ったことなど、各委員が2カ月間で使った交通・宿泊費の詳細を列挙している。[労務]
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