2024年の夏季オリンピックがパリで開催されることがほぼ確実となった。対立候補だったロサンゼルスが、2028年の夏季オリンピックを開催することで国際オリンピック委員会(IOC)と合意したため。9月のIOC総会での承認を経て正式に決定される見通しだ。仏オリンピック委員会が7月31日発表した。
2024年の夏季オリンピックの開催地をめぐっては、ローマや独ハンブルク、ブダペスト、米ボストンが相次いで立候補を取りやめ、残ったのはパリとロサンゼルスの2都市のみとなっていた。両市はいずれも、2024年の開催地に選ばれなければ4年後の2028年の夏季オリンピック開催地に再び立候補する意欲を示していた。こうした中、IOCは7月に開いた臨時総会で、2024年と2028年の開催地を次回総会で同時に決定し、パリとロサンゼルスに割り振る異例の案を採択していた。
ロサンゼルスは今回、IOCから最大20億ドル超の補助を受けることを条件に2028年大会の開催を受け入れた。この額は、2016年夏季オリンピックの開催地であるリオデジャネイロへの補助額を約50万ドル上回っている。
パリのイダルゴ市長は、「五輪関係者とパリとロサンゼルスがいずれも満足できる革新的でポジティブな合意を目指し、協力してきた」とした上で、ロサンゼルスの決断を歓迎。ペルーで開かれる次期IOC総会に向け今後も3者間で協議を重ね、「未来の五輪主義のために野心的な合意をまとめる」と話している。
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