独北部ハンブルクのスーパーで28日午後3時過ぎ(現地時間)、ナイフを持った男が買い物客を襲い、1人が死亡、少なくとも6人が重軽傷を負った。容疑者は間もなく逮捕された。AFP通信などが伝えた。
事件が起きたのは、同市のバーンベック地区にあるスーパー。男は店に入ると、買い物中の客をいきなりナイフで襲い始めた。男は犯行後に逃走したが、目撃者が追跡して取り押さえ、駆け付けた警察官が逮捕した。
当局によると、容疑者はアラブ首長国連邦(UAE)出身の26歳の男で、先に難民申請を拒否されていた。当局はこの男がイスラム過激派と関わりがあり、精神上問題を抱えていたことを把握していた。テロの可能性を含め、動機は不明としている。事件の目撃者の1人は、男が犯行の際、「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫んでいたと話している。
ドイツでは昨年12月、難民申請を拒否されたチュニジア人の男がクリスマスの買い物客でにぎわうベルリンの屋外市場に大型トラックで突っ込み、12人が死亡、約50人が重軽傷を負う事件が発生。当局はその後、テロへの警戒を強めている。
■南西部のナイトクラブで銃乱射
南部コンスタンツ(Konstanz)のナイトクラブで30日午前4時半ごろ(現地時間)、男が銃を乱射し、1人が死亡、3人が重傷を負った。駆け付けた警官との銃撃戦で負傷した男は、搬送先の病院で死亡した。
当局によると、男はイラク国籍を持つ34歳で難民申請はしていなかった。単独犯で、テロの可能性は否定している。目撃者情報では、事件当時の現場は100人超の客でにぎわっていた。
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