フランス政府は、ロシアやインドなど10カ国を対象に、観光ビザ(査証)発給にかかる時間を48時間に短縮すると発表した。観光業の発展を促進する狙い。
新たな対象国のうち、ロシア、インド、タイ、フィリピン、カンボジア、ラオス、ミャンマー、インドネシアの8カ国は11月1日から発給時間が短縮される。これまではピーク時に最大10日ほど要していた。サウジアラビア、ベトナムの2カ国も2018年6月30日までに対象となる予定だ。
フランスの今年の外国人観光客数は8,900万人に上り、相次ぐテロの影響で低迷した2016年の8,300万人から回復する見通し。観光業は同国の国内総生産(GDP)の8%を占め、直接・間接的に200万人の雇用を支えている。ただ、支出額は約400億ユーロと他国に比べて低い。仏政府は2020年までに外国人観光客数を1億人に、観光収入を500億ユーロにそれぞれ引き上げる目標を掲げる。
仏政府は併せて、2018年1月から空港での入国審査の待ち時間を欧州連合(EU)市民は最大30分、非EU市民は45分に抑える施策なども打ち出している。
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