英航空大手ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)とスペインのイベリア航空を運営するインターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)は28日、上半期(1〜6月)の営業利益(特別損益除く)が9億7,500万ユーロとなり、前年同期比37.3%増加したと発表した。為替差益が寄与したほか、5月に大きなIT(情報技術)システム障害が発生したものの、BAなどが好調だった。
売上高は0.9%増の108億8,800万ユーロ。うち旅客収入は95億7,500万ユーロと0.4%伸びている。座席キロ当たり収入は2.6%減った。乗客輸送実績は有償旅客キロ(RPK)換算で4.3%拡大。搭乗率は80.9%と1年前から0.9ポイント上昇した。特別損益を除く純利益は28.6%増の6億2,900万ユーロだった。
第2四半期に限ると、特別損益を除く営業利益は8億500万ユーロと前年同期比45%拡大。売上高は59億5,400万ユーロで4.3%増えた。
ウィリー・ウォルシュ最高経営責任者(CEO)は第2四半期の結果について、イースター休暇が4月にあったことが寄与したと指摘。先にBAで発生したITシステム障害の損失額は、6,500万ユーロに上ると説明した。
3月に立ち上げた長距離路線の格安航空ブランド「レベル(LEVEL)」は、6月にバルセロナ発の長距離便4路線を就航。予想を上回る売り上げを計上していると喜びを表した。IAGは通年について、営業利益が2桁台の伸びを示すと見込んでいる。
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