フランス南東部で24日に発生した森林火災は、27日までにおおむね沈静化した。高温や空気の乾燥、強風が影響して被害が拡大。休暇を過ごす旅行客や地元民ら1万人超がキャンプ場などから避難する事態に発展していた。AFP通信などが伝えた。
火災は南部ボルムレミモザ(Bormes les Mimosas)など地中海沿岸や山岳地内部、コルシカ島など7,000ヘクタール以上に及び、27日までに消防士や地域保安局員など6,000人以上が出動。消火用航空機19機を導入して消火に当たった。フランス政府は欧州連合(EU)に支援を要請し、イタリアが消火用航空機2機を提供している。
フィリップ首相は26日、コロン内相と共に現地入りし、上空からの視察を行った。
南東部プロバンス・アルプ・コートダジュール地域圏は夏季に多くの観光客が訪れ、人口が通常の2倍から3倍に膨れ上がる。なお当局は気候状況から、新たな火災が発生する可能性は依然としてあるとしている。[環境ニュース]
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