独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の高級車部門アウディは、米半導体大手エヌビディア(NVIDIA)の人工知能(AI)技術を搭載した新型セダン「A8」をスペインのバルセロナで開催されたアウディ・サミットで発表した。
第4世代となる新型「A8」は、市販車としては世界で初めて大量生産される高度自動運転車で、米自動車技術者協会の(SAE)の定めるレベル3の技術要件を満たしている。エヌビディア製の集積回路を用いたアウディの運転手補助システム「zFAS」を採用した渋滞時追従支援システムにより、中央分離帯のある高速道路で、時速60キロ以下を条件に自動運転が可能。さらに、駐車場や車庫での自動駐車は、車外からスマートホンのアプリで遠隔操作することができる。
価格は1台9万600ユーロで、今秋に発売される予定。
AIによる自動運転車は、トヨタ自動車や独メルセデス・ベンツ、中国の自動車大手、浙江吉利控股集団傘下の高級車メーカー、ボルボ・カー・コーポレーション(ボルボ・カーズ、スウェーデン)などもエヌビディアと提携して開発を進めている。
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