ローマ市で8日、夜間の路上飲酒を禁止する新たな規制が施行された。当局は市内に警告を4カ国語で表示。導入初日には、500件超の検閲が行われ、違反者37人に罰金が科された。ザ・ローカルが10日伝えた。
新規制の導入を進めたビルジニア・ラッジ市長は「ローマの夏の夜を、アルコールの過剰摂取に伴う事件で台無しにすべきでない」と説明。ローマ市ではかねて、夜間の路上飲酒が制限されていたが、新たな規制では、市内15地区中、北西部のオッタビア(Ottavia)を除く14地区が対象となるほか、対象時間が午後10時から午前7時までに延長されるなど、より厳しい内容となっている。
なお、午前0時前はガラス容器以外のアルコール飲料は許容されるものの、午前0時以降はいかなる形状のアルコール飲料も禁止となる。また、午後10時以降は、スーパーや小売店などにおけるアルコール飲料の販売が禁止されるほか、午前2時以降は飲食店やナイトクラブでのアルコール飲料の販売も不可能となる。罰金は、個人の場合150ユーロ。対象時間にアルコール飲料を販売した事業者の場合は280ユーロに跳ね上がる。
なお、今回の規制を巡っては、事業主や市民から、飲酒の自由を奪うものとして批判が高まっている。また、ラッジ市長が住むオッタビア地区のみが対象外とされたことを非難する声も上がっている。
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