• 印刷する

スペイン港湾労組、労働改革法案巡るストで妥結

スペインの労働総同盟(UGT)と港湾協会(ANESCO)は6月29日、港湾労働者の雇用を保護することで合意したと発表した。同国では港湾労働改革法案が可決されて以来、1カ月弱にわたり度重なるストライキが繰り返されており、これが終結する格好だ。

両組織は今回、労働者全員の雇用を保障する代わりに、最大10%の給与削減を受け入れることで合意した。ただ、一部の海運会社はANESCOを脱退しているため、恩恵を受けられるのは港湾労働者全体の7割程度とみられる。

スペインの下院(定数350)は5月、港湾労働改革法案を174対165の僅差で可決。港湾関連法を欧州連合(EU)の法令に近付け、労働者の採用自由化にこぎつけたが、労組は強く反発していた。ストは6月5日に始まり、これまでに荷積みと荷揚げに携わる約6,000人が参加。海運会社はポルトガルやモロッコ、マルタなどでの荷揚げを余儀なくされた。政府によると、スペイン経済への損失額は1日当たり1,200万ユーロ程度に上ると見積もられている。[労務][EU規制]


関連国・地域: EUスペインポルトガルマルタアフリカ
関連業種: 運輸マクロ・統計・その他経済雇用・労務政治

その他記事

すべての文頭を開く

RIC、独シーメンスと再生エネ推進で協業(05/30)

スペイン鉱工業生産者物価、1.9%上昇(05/29)

フリックス、鉄道車両タルゴに高速列車発注(05/29)

DSスミス買収の米社、英拠点5カ所閉鎖へ(05/28)

欧州太陽光、収益性が過去最低水準に(05/27)

イベリア2国、仏との電力接続で支援要請(05/27)

仏石油トタル、スペインで太陽光発電所建設(05/23)

自宅に現金70ユーロ保管を=オランダ中銀(05/23)

化学新興カタリクス、300万ユーロ調達(05/22)

欧州委、ユーロ圏経済見通しを下方修正(05/20)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン