• 印刷する

ハード・ブレグジットで独自動車業界の雇用減も

「ハード・ブレグジット」でドイツの自動車業界の雇用が縮小する可能性がある―――。大手会計事務所デロイトが22日公表した最新調査結果でこうした事実が明らかになった。独経済紙ハンデルスブラットなどが伝えた。

それによると、英国が欧州連合(EU)離脱交渉でEU単一市場にとどまることより移民制限や国境管理などの主権回復を優先するハード・ブレグジットを採用した場合、英国の自動車の売り上げは2019年に20%減少し、124億ユーロに落ち込むと予想。全生産台数の5分の1を英国に輸出しているドイツは、この影響で輸出が減少すれば、1万8,000人が職を失う恐れがある。

また、自動車の販売価格は、ポンド安で輸入車価格が高騰しているところに10%の関税が加わり、1台あたり5,600ユーロと21%値上がりする見込み。英国消費者の購買力が減退しているため、需要は大幅に落ち込むとの予想が示された。

なお、デロイトが4月に行った調査では、英国と取引関係を持つ売上高1億ユーロ以上のドイツ企業250社のうち、「EUの原則である人・モノ・資本・サービスの移動の自由を受け入れない限り、英国を単一市場から完全に締め出すべき」と考える企業は、全体の49%に上った。[労務]


関連国・地域: 英国ドイツEU欧州
関連業種: 自動車・二輪車金融小売り・卸売りマクロ・統計・その他経済雇用・労務

その他記事

すべての文頭を開く

インフラ基金の有効活用を 経済諮問委、予算穴埋めを批判(11/14)

鉄鋼フェストアルピーネ、国内で340人削減(11/14)

ヘラー、半導体ネクスペリアからの供給再開(11/14)

副首相が17日に訪中=金融関係者も同行(11/14)

与党3党、新兵役制度の具体策で合意(11/14)

米グーグルの対独巨額投資、警戒の声も(11/14)

シーメンス、ヘルシニアーズ分離を計画(11/14)

自動運転ホロン、試験走行で承認獲得(11/14)

グーグル、55億ユーロ投資 独にデータセンター新設、拡張も(11/13)

対ポーランド投資、今年は過去15年で最高(11/13)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン