パリ中心部のシャンゼリゼ通りで19日夕(現地時間)、憲兵隊の車両に乗用車が突っ込み、運転していた男が出火により焼死した。憲兵や通行人にけが人はなかったもよう。仏紙ル・パリジャンなどが伝えた。
内務省によると、この男はパリ北郊に住む31歳で、過激思想の持ち主として当局に監視されていた。乗用車からは自動小銃や拳銃、ガスボンベが見つかった。
コロン内相は「フランスの憲兵隊が再び標的になった」と述べ、故意の攻撃だったとの見方を示した。その上で、7月15日に期限を迎える非常事態宣言を11月1日まで延長することを閣議で提案すると述べた。
シャンゼリゼでは4月にも発砲事件があり、警官1人が死亡、他に2人が負傷。事件後にはイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出した。先には、やはりパリ中心部のノートルダム寺院前で男が警官にハンマーで襲いかかる事件が発生している。
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