フランスで約1,200カ所の給油所が、ガソリン不足で一時閉鎖に追い込まれている。政府に労働条件の見直しを訴える仏労働総同盟(CGT)のタンクローリー運転手が、ストを約1週間にわたり実施しているため。AFPなどが5月31日伝えた。
それによると、31日の時点で全国約1万1,000カ所にある給油所のうち、400カ所以上で完全にガソリンがなくなり、約840カ所の給油所がガソリン不足に陥った。中でもパリでの影響が深刻で、4割近くの給油所で完全あるいは部分的なガソリン不足に見舞われている。
CGTは、賃金の引き上げや健康診断の強化、クリスマスボーナスの支給、労働時間を1日当たり10時間以内に制限することなどを要求している。OGTは1年前にも、政府が強行に成立させた労働市場改革法案に反対し、製油所や燃料貯蔵庫を封鎖していた。その際は約1,600カ所の給油所が閉鎖に追い込まれている。
政府の広報官は「給油所は全て通常通り再補給されている」とコメント。フランス石油産業連盟(UFIP)は、給油所に殺到しないよう呼び掛けている。[労務]
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