英送電大手ナショナル・グリッドは26日、国内の太陽光発電量が870万キロワットに達し、過去最高を更新したと発表した。この日は最高気温28度の好天に恵まれたことが大きく、午後1時(現地時間)時点の需要量の24.3%を占めた。
太陽光以外の発電シェアは、天然ガスが30%、原子力が23%、石炭が1.4%だった。残りは風力や水力、バイオマスなど。なお、これまでの最高記録は5月10日に記録した848万キロワットだった。
英国では7年前には太陽光発電がほぼゼロに等しかったものの、現在は設置容量が1,200万キロワットに達している。昨夏には、太陽光による発電量が国内10カ所の石炭火力発電所を合わせた分を超えた。
なお英国では4月、産業革命以降で初めて、石炭火力発電を全く使用しない日を達成。英政府は二酸化炭素(CO2)排出量の削減に向け、2025年までに石炭火力発電所を段階的に閉鎖する方針を打ち出しており、総発電量に占める比率は2015年には23%、2016年にはわずか9%へと低下している。[環境ニュース]
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