独南部バイエルン州のミュンヘンで毎年9月中旬に開幕する世界最大のビールの祭典「オクトーバーフェスト」について、同市は17日、ビールの販売価格を向こう3年間は1リットル当たり10.7ユーロ以下に制限する案を却下した。ドイツ通信などが伝えた。
主催者側と市はこの案をめぐって議論を展開。オクトーバーフェストの運営を監督するヨーゼフ・シュミット副市長は昨年に最も高かった金額を上限とし、醸造所が負担する保安費用を消費者に転嫁させるべきではないと主張していた。だが、ディーター・ライター市長は「ビール価格が上昇したところで、来場者の飲む量は変わらない」としてこれを退けた。
オクトーバーフェストで提供されるビールの量は、3週間の開催期間中、毎年数百万リットルにおよぶ。なお昨年や2年前は、テロの脅威に加えて悪天候が足を引っ張り、客足が伸び悩んでいた。
オクトーバーフェストは1810年、バイエルン王子ルードヴィヒ1世と王女テレーゼの結婚を祝ったのを起源とし、世界でも最大級の庶民の祭典。今年は9月16日~10月3日に開催される。
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