独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級スポーツカーメーカー、ポルシェは5日、米シリコンバレーにデジタル事業子会社ポルシェ・デジタルの新拠点を開設したと発表した。現地の技術者やベンチャーキャピタルとの協力拡大が狙い。
ポルシェは昨年5月、独南西部シュツットガルト近郊のルートウィヒスブルク(Ludwigsburg)に、デジタル・モビリティー技術の開発を手掛けるポルシェ・デジタルを新設。8月にはベルリンにも拠点を開発していた。
シリコンバレーの新拠点では100人を雇用する予定。デジタル化、コネクティビティー(接続性)、スマート・モビリティーをテーマに、米市場のトレンドを迅速に読み取り、これを活用してポルシェ向けの技術を開発する。
ポルシェ・デジタルのティロ・コスロウスキー社長は「車は未来の究極の移動体端末であり、その未来はシリコンバレーで作り出されている」とコメント。現地の主要IT(情報技術)企業の近くに身を置くことが重要と強調した。同社長は、米IT調査会社ガートナーのシリコンバレーの拠点に20年間勤めた経歴を持つ。ポルシェ・デジタルは今後、アジアにも拠点を開設する方針。
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