ドイツ連邦議会(下院)は、顔全体を覆うイスラム教徒の女性用ベール「ブルカ」の着用を部分的に禁止する法案を可決した。成立にはさらに連邦参議院(上院)での承認が必要。AFP通信などが伝えた。
新法導入の背景には、昨年12月にベルリンのクリスマス市に大型トラックが突っ込んだ事件など、イスラム過激派によるテロが相次いでいることがある。上院での承認後、公務員や裁判官、兵士が職場でブルカを着用することは認められなくなる。
隣国フランスは、2011年に公の場でのブルカ着用を全面的に禁止するルールを導入。ドイツの右派政党も同様の措置を主張していた。
ドイツには過去1年半で100万人以上の移民が流入。中東出身のイスラム教徒が大半を占める。デメジエール内相は移民の社会統合に向け、「わが国の異文化への寛容性にも限度があることを明確に伝える必要がある」と話している。
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