英国の欧州連合(EU)からの離脱を後悔する国民が増加している――。英紙タイムズがインターネット調査会社ユーガブ(YouGov)に委託した最新調査で、こうした傾向が明らかになった。
ユーガブは4月25~26日、英国に在住する成人1,590人を対象に調査を行った。その結果、ブレグジットを後悔していると回答した人は、前回調査から2ポイント上昇し、45%に達した。一方、ブレグジットが正しかったとの回答は3ポイント減の43%に後退し、昨年6月の国民投票後初めて、両者の勢力が逆転した。国民投票では離脱賛成派が52%、反対派が48%だった。
なお、単一市場への残留よりも、移民規制や主権の回復を優先する「ハード・ブレグジット」の支持者は43%、人の自由な移動を受け入れ、単一市場に参加する「ソフト・ブレグジット」の支持者は36%だった。また、全体の39%はブレグジットにより景気が悪化すると思うと回答し、景気が上向くとの回答(28%)を上回った。18%は影響がないとみている。
なお、6月8日に実施される総選挙に向けた政党支持率の調査では、保守党が45%と、労働党の29%を上回った。これに、自由民主党(10%)、英国独立党(UKIP、7%)が続いている。次期首相については、全体の48%がメイ現首相を支持。労働党のコービン党首は18%にとどまった。また、「わからない」と答えた人が33%に及んでいる。
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