「永遠の都」ローマの街灯が次々と発光ダイオード(LED)灯に切り替えられている。環境とコストに配慮した措置だが、地元住民からは「風情がなくなる」といった不満の声も上がっている。ロイター通信などが伝えた。
ローマ市は約5,000万ユーロを投じて、市内の全ての街灯をLED仕様にする。伊公益事業アチェア(ACEA)によると、既に10万本の街灯がLEDになっており、観光がピークを迎える夏までには切り替えが完了する予定。LED灯は、従来のナトリウム灯よりも明るく、見通しが良くなるため、治安の面でも安心感が高まる。さらに、向こう10年間で二酸化炭素(CO2)35万トン、燃料消費18万トン、維持費約2億6,000万ユーロを削減できるという。
ただ、市のこの決定に一部住民からは「LEDライトの青白い光は病院のようだ」、「事前になんの通知もなかった」など不満の声も上がっており、昔ながらのナトリウム灯の黄色い柔らかな光が惜しまれている。[環境ニュース]
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