4月23日に第1回投票が実施されるフランス大統領選挙は、立候補締め切りの17日までに11人の正式な出馬が確認された。決選投票に進むと目されているマクロン前経済・産業・デジタル相とルペン国民戦線党首に加え、スキャンダルに揺れる中道右派候補のフィヨン元首相。左派陣営は、左翼党のメランション共同党首が、中道左派候補のアモン前国民教育相の支持に回るかが注目されたが、出馬の意思は変わらなかった。ロイター通信が伝えた。
アモン氏は社会党の中では最左派で、2014年には右寄りの政策を執るオランド大統領やバルス首相(当時)を公然と批判し、国民教育相を更迭された。ベーシックインカム(基礎所得保障)の導入や週32時間労働の採用、大麻の合法化などを訴えるが、強硬な政策をめぐっては党内でも意見が割れ、支持率も低迷している。
なお、アモン氏と中道左派の予備選で闘ったモントブール元産業再生相は、敗退後に同氏への支持を表明。先には左派陣営が決選投票に進めるよう、メランション氏に出馬の断念を求めていた。調査機関Ifopによると、直近の大統領選第1回投票の予想得票率はアモン氏が4位の13.5%、メランション氏は11%だった。
これらの候補による最初のテレビ討論は3月20日に行われる。[労務]
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