スペイン難民援助委員会(CEAR)は13日、2016年の難民申請件数が1万5,755件となり、過去最高を記録したと発表した。うち約4割が女性だった。
申請者のうち、難民認定を受けたのは6,855人と、全体の43.5%にとどまった。その約9割をシリア人が占めている。ただ、難民としての地位が完全に認められたのはわずか355人で、残り約6,500人は「補完的保護」の対象者とされた。
一方、申請を却下されたのは3,395人と、全体の21.5%を占めた。残り5,505人は認定待機者となっている。スペインにおける2016年末時点の認定待機者は、累計で2万370人に達した。
欧州連合(EU)の統計局ユーロスタットによると、2016年のEU全体の難民申請件数はおよそ126万件。スペインはこのうちわずか1.3%を占めるにすぎない格好だ。一方、最も多くの難民申請が行われたのはドイツで、全体の約6割に相当する74万5,265件を受理した。ただ、2016年のドイツへの難民流入数は約28万人と、前年の89万人から3分の1に減少している。
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