ドイツでは鳥インフルエンザ対策として昨年11月以降、ニワトリや七面鳥、アヒルなど計77万6,000羽の家禽(かきん)類が殺処分された。当局の報告を元に、ロイター通信が13日伝えた。
これまでに殺処分となった家禽のうち62万2,000羽はウィルスが検出された農場で飼育されていたもので、残りの15万4,000羽はその付近の農場で感染拡大を防ぐために処分されたもの。
ドイツでは昨年11月に最初の感染が確認されて以降、803羽の野鳥の感染が見つかった。ウイルスは野鳥が媒介しているとみられている。当局は、被害拡大を防ぐために感染の危険性が高い地域では屋内での飼育を義務付けているが、1月下旬から2月上旬にかけてリスクの度合いが見直され、一部では屋外飼育も解禁されている。なおドイツでは1月、同じく高病原性のH5N5型のウィルスが検出された。
鳥インフルエンザをめぐっては昨秋以降、欧州各地でウイルスの検出が相次いでおり、ドイツのほか英国、フランス、イタリア、オランダ、スイス、オーストリア、ポーランド、ハンガリー、チェコ、セルビアなどでも感染が報告されている。[環境ニュース]
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