ポーランドのアウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所に勤務していたナチス親衛隊(SS)司令官や看守ら9,000人超のデータベースが1月30日、ポーランドの国民記録機関(INR)によってオンライン上で公開された。ほぼ全てがドイツ人で、一部は写真とともに掲載されている。
データベースは元々、ポーランドの大学教授が学生時代の1982年に博士論文の一環として作成し始めたもの。アウシュビッツに配置された9,686人の名前、出生地、誕生日、国籍、軍歴をはじめ、他の収容所の看守らも合わせて2万5,000人の情報が記載されている。
また戦後、裁きを受けた人物に関しては、裁判資料も添付。判明しているケースでは、処罰内容も載せている。研究者らによると、正式に起訴されたのは全体の12%に過ぎず、残りは戦死したか、旧ソ連の捕虜として死亡したか、刑罰を逃れている。
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