フランス大統領選に中道右派候補として出馬するフィヨン元首相の妻に、仏議会の予算から50万ユーロが支払われていた疑いが浮上している。週刊新聞カナール・アンシェネが25日伝えた。
それによると、英国生まれのペネロープ・フィヨン氏は1992~2002年に、仏議会が夫のフィヨン議員の秘書給与として確保した予算から計50万ユーロを受け取っていた。議員が家族を雇用して給与を支払うことは違法ではないが、フィヨン氏の妻は一貫して夫の政治生活とは無縁と見なされており、夫の下で働いているところを見たという証言は得られていないという。
AFP通信によると、フィヨン氏の広報担当者はこれに対し「同氏の妻は実際に働いていた」と反論。「国会議員の配偶者が議員と共に働くのは普通のことだ」と話している。
大統領選の第1回投票は4月23日に実施される。フィヨン氏はかねて最有力候補と目されていたが、1月に入りリードが縮小。2番手、3番手とされる極右政党・国民戦線のルペン党首とマクロン前経済・産業・デジタル相が追い上げている。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。