パリで23日、自動運転の電気ミニバスの試験走行が始まった。6座席のバス2台が、市南部のオステルリッツ(Austerlitz)駅とリヨン駅の間に架かるシャルルドゴール橋をシャトル運行する。パリ交通公団(RATP)が発表した。
試験はRATPがイルドフランス交通連合(STIF)およびパリ市の協力を得て4月7日まで実施。車両にはスタートアップ企業の仏イージーマイルの「EZ10」を採用する。週末も含め毎日午後2~同8時に電気のみで走行し、夜間に充電する。完全自動走行で運転手はいないが、係員1人が同乗する。
RATPは年内に、市東部のバンセンヌ(Vincennes)城~バンセンヌの森間でも自動運転ミニバスの試験走行を行う予定。また、パリ南東の郊外にある仏原子力・代替エネルギー庁(CEA)の民生科学センター構内では既に運行している。
イージーマイルは2014年の設立で、国内だけでなく米国やアジア、中東の各都市に車両を提供。日本ではディー・エヌ・エー(DeNA)と提携し、2016年8月に千葉県で同モデルを利用した「ロボットシャトル」を試験運行した。先には仏重電大手アルストムが、1,400万ユーロを投じて同社の少数株を取得している。[環境ニュース]
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。