• 印刷する

パリ、ステッカーによる車両通行規制を導入

パリ市は23日、車両の登録年を色表示するステッカーを利用した市内への乗り入れ規制を初めて実施した。大気汚染が警戒レベル以上に悪化すると予想されたためで、灰色のステッカーを付けた1997~2000年登録のディーゼル車が進入を禁止された。

パリでは従来、車両のナンバーを奇数と偶数に分けて乗り入れ規制を行っていたが、1月16日からはこれに代わり、車両の登録年やエンジンタイプを色で識別できるステッカーをフロントグラスに貼り付けることを義務付けている。ステッカーは6色あり、電気自動車(EV)などのゼロ排出車(ZEV)は緑色。その他の車は大気汚染物質の排出量によって「クラス1~5」に分類され、それぞれ異なる色が与えられている。

この日に規制対象となった灰色のステッカーは「クラス5」に当たり、欧州連合(EU)の排ガス基準「ユーロ2」および「ユーロ3」に準拠したディーゼル車を示す。これらの車両はこの日午前5時半から環状道路A86号線の内側への乗り入れを禁止され、違反車両には22ユーロの罰金が科された。

1997年以前に登録された車両は既に昨年7月から、平日の午前8時から午後8時までの市内乗り入れが禁止されており、ステッカーは発行されていない。これらの車両を含め、ステッカーを添付していない車両が市内に乗り入れると、68~135ユーロの罰金を科される可能性がある。

パリでは22~23日、風が弱く大気が停滞することから、浮遊粒子状物質(PM)のうち粒径が10マイクロメートル以下のPM10の濃度が警戒水準である1立方メートル当たり80ミリグラム以上に高まることが予想されていた。

なお、パリ交通公団(RATP)もこの日初めて、3.8ユーロで市内の公共交通機関が1日乗り放題となる「大気汚染対策チケット」を導入している。[環境ニュース]


関連国・地域: フランスEU
関連業種: 自動車・二輪車運輸マクロ・統計・その他経済社会・事件

その他記事

すべての文頭を開く

伊ATM、パリ近郊バス事業に参入へ(04/17)

広告ピュブリシス、第1四半期は9.4%増益(04/17)

LVMH、第1四半期は2%減収(04/16)

仏インフレ率、3月は0.8%=改定値(04/16)

ブランド中古販売サービスの仏社、資金調達(04/16)

メローニ首相、18日に米副大統領と会談(04/15)

米包装材大手、欧州5工場売却で独占交渉(04/15)

ノバレスやヴァレオ、顧客にコスト負担要請(04/14)

半導体STマイクロ、27年までに2800人削減(04/14)

EU、玩具規制を強化=PFASの使用制限(04/14)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン