ロンドン中心部の広場ピカデリーサーカスで16日朝、名物の電飾看板が消灯された。改修工事のためで、秋には再び点灯される予定。停電時や行事目的以外で電飾が消されるのは、第2次世界大戦後で初めて。BBC電子版が伝えた。
改修工事では、現在6つに分かれている画面を単一の巨大画面に取り換える。これに伴い、高解像度の映像ストリーミングや、天気予報および交通情報、スポーツ速報の表示も可能となる。工事完了後は米コカ・コーラなど6社が画面を共有する予定。工事中は広告幕が建物を覆う。
ピカデリーサーカスを見下ろす広場北側の建物の壁面は、1908年に初めて電飾を用いた広告が採用された。広告主の第1号はフランスのミネラルウォーター「ペリエ」。コカ・コーラは過去62年にわたり広告を掲載し続けている。前回、電飾看板が継続的に消されたのは1939年、ドイツ軍による空襲を避けるため灯火管制が敷かれた時で、1949年の再点灯以降は停電時と1965年のチャーチル元首相の葬儀および1997年のダイアナ元妃の葬儀の日を除き、長時間消灯されたことがなかった。
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