ドイツ東部ザクセン・アンハルト州ムーザー(Moeser)と西部ノルトライン・ウェストファーレン州ゾースト(Soest)の農場で、鳥インフルエンザウイルスが検出された。これに伴い、七面鳥とアヒル計3万羽超が殺処分された。当局の発表を元に、ロイター通信が19日伝えた。
ゾーストの農場で検出されたウイルスは高病原性のH5N8型で、七面鳥2万1,600羽が処分された。その後、ムーザーの農場でもウイルスが見つかり、アヒル9,500羽が殺処分されている。
ドイツでは過去数週間に、野鳥約540羽がH5N8型の鳥インフルエンザに感染していることが確認されている。家禽(かきん)の出荷が急増するクリスマス期を前に感染が広がるのを防ぐため、政府は先に、より厳しい衛生規定を導入。感染リスクが高い地域の農場では、屋内飼育が義務付けられているほか、ウイルスが検出された場合は速やかな殺処分を命じている。
ウイルスの感染は欧州各地で相次いでいる。これまでにドイツやスイス、オーストリア、オランダ、ハンガリー、ポーランド、フランス、英国などで報告されている。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。