• 印刷する

ローマ、歴史地区の観光バス乗り入れ制限へ

ローマ市は、歴史地区への観光バスの乗り入れを制限する方針だ。交通渋滞や大気汚染を緩和する方策の一環。ローマの交通評議員を務めるリンダ・メレオ氏が28日に発表した。

新たな計画は、観光バスの市内の通行料を引き上げた上で、市中心部への乗り入れを一切禁止するもの。さらに監視体制を強化し、ルールに違反した業者に対する制裁も強める方針だ。

具体的には、市を現在の「ZTL1」と「ZTL2」の2区分から、「ゾーンA」「ゾーンB」「ゾーンC」の3区分に変更。市を取り囲む環状高速道路の内側に位置するゾーンAの通行料は、現在の42ユーロから50ユーロに値上げする。アウレリアヌス城壁の内側とバチカン市国を含むゾーンBは、排気ガスの水準に応じて600~780ユーロを徴収する計画で、従来の150ユーロから大幅に引き上げられるが、電気バスは半額に免除される。歴史地区のゾーンCは、スクールバスと障害者向けを除く全てのバスの通行を禁じる。

ローマ市民の多くがこうした取り組みを歓迎する一方、観光バスの運行業者は「今回の決定は悲惨なことになりかねない」との共同声明を発表。ローマの公共交通サービスは選択肢が限られており、観光客を混乱をさせると主張している。

ローマ市議会は12月にこの案を承認する見通しで、1年間の移行期間を経て2018年1月1日に施行される見込み。[環境ニュース]


関連国・地域: イタリア
関連業種: 運輸観光マクロ・統計・その他経済社会・事件

その他記事

すべての文頭を開く

スマートウイングス、欧州5都市に新規就航(06/17)

コーヒーのダルマイヤー、伊社が買収計画(06/17)

伊政府、旧イルバ製鉄所に2億ユーロ拠出へ(06/16)

防衛レオナルド、UAE社と合弁設立(06/16)

男女平等ランキング、アイスランド首位維持(06/13)

イタリア乗用車生産台数、4月は45.7%減少(06/13)

エヌビディア、欧州で現地AIモデル強化へ(06/13)

イタリア鉱工業生産、4月は1%増加(06/12)

水素貯蔵マクフィー、司法再建手続きを開始(06/12)

ステランティス、伊トリノで希望退職募る(06/11)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン