フランスで27日に実施される中道右派陣営の大統領選予備選の決選投票で、フィヨン元首相(62)の選出が濃厚となっている。対するジュペ元首相(71)には大差をつける見通しだ。調査機関Ifopとフィデュシアルが行った世論調査を元に、ロイター通信が23日伝えた。
調査は11月21~23日に、6,901人を対象に実施された。それによると、回答者の65%がフィヨン氏に投票すると述べ、ジュペ氏(35%)に2倍近い差を付けた。フィヨン氏は20日に行われた第1回投票でも2位のジュペ氏を大きくリード。ジュペ氏が首位に立つとの事前予想を覆している。なお、3位で敗退したサルコジ前大統領は政界引退の意向を表明したが、第1回投票で同氏に投票した人の4分の3がフィヨン氏の支持に回ると答えた。
社会保守主義色の強いフィヨン氏は故サッチャー英元首相を敬愛し、経済政策に関してはリベラルな考えを持つ。また、向こう5年で公的部門で50万人を整理する方針を示している。
決選投票で勝利した候補は、来春の大統領選で極右政党・国民戦線のマリーヌ・ルペン党首と対決するとみられている。
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