ドイツの若い男性の7割近くが親と同居している——。こうした事実が、ドイツ連邦統計庁が22日発表した最新の調査で明らかになった。
それによると、ドイツでは18~24歳の若者のうち、62%が親と一緒に暮らしている。ただ、男性に限ると68%と、女性の56%を大きく上回った。女性の方が早く独立する背景には、家庭における娘に対する制約が息子よりも厳しいことがあるとみられる。
また、親からの独立が遅れる傾向は都会よりも田舎で顕著で、人口1万人未満の町で暮らす若者の親との同居率は8割近くと、欧州連合(EU)加盟国で最も同居率が高いスペインに迫る水準という。一方、人口50万人以上の都市で暮らす若者ではこの割合は45%に低下する。
なお、EUの統計局ユーロスタットがまとめた18~34歳の若年層を対象とした調査では、ドイツの親との同居率は43.1%と、フランスや英国の約34%を上回った。同調査で同居率が低かったのはノルウェー、デンマーク、スウェーデンでいずれも20%前後。EU全体の平均は48%だった。
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