• 印刷する

難民の雇用、独で予想以上に順調=移民・難民庁

ドイツに流入した難民の雇用が、予想以上に順調に進んでいる――。メルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)の姉妹政党のキリスト教社会同盟(CSU)が主催したイベントで、連邦移民・難民庁(BAMF)のワイゼ長官が明らかにした。ドイチェ・ウェレが14日伝えた。

この背景には、難民の教育水準が従来の想定よりも高かったことがある。連邦労働局の研究機関である労働市場・職業研究所(IAB)の最新の調査によると、2015年9月~2016年9月に雇用を確保した難民は約5万人に上り、うち3万人は社会保険料を支払っているという。雇用先の大部分は物流や倉庫、農業だが、一部の難民は自営業を営んでいる。一方、約10万人は、失業保険を申請している。

BAMFによると、ドイツは経済協力開発機構(OECD)加盟国の中では、教育水準の高い移民にとって障壁が最も低いとされる。ただ、ケルン経済研究所(IW)が3月に公表した調査では、難民の20~25%は初等教育しか受けておらず、こうした難民の雇用は進んでいないことが判明している。

今年1~9月のドイツへの難民流入数は21万3,000人だった。通年では最大30万人を見込んでいるが、昨年の約89万人からは大幅に減少する見通し。[労務]


関連国・地域: ドイツアフリカ中東
関連業種: 農林・水産建設・不動産運輸マクロ・統計・その他経済雇用・労務社会・事件

その他記事

すべての文頭を開く

商用車ダイムラー、5千人減 独で30年までに=生産移転も(07/10)

上半期の独EV市場、VWシェア46%に上昇(07/10)

独車の米国販売、BMW除く4社が不振(07/10)

変速機レンク、無人地上車ARXと提携(07/10)

ウニクレディト、コメルツ株保有20%に拡大(07/10)

ライン川、低水位続く=貨物船の航行に支障(07/10)

エアコン購入への関心、熱波襲来も低く=独(07/10)

商議所、東部経済へ打撃懸念 ポーランドの国境管理強化(07/09)

プラハ―コペンハーゲン直通列車、来春開始(07/09)

シーメンス、鉄道車両工場の拡張を完了(07/09)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン