仏自動車部品大手ヴァレオは、同社の自動運転車「クルーズ(Cruise)4U」が西欧縦断ドライブに出発したと発表した。英国からスペインまで計6カ国の約1万3,000キロメートルの道路を、自動運転モードで5週間かけて走破する計画だ。
同社の自動運転車は、英スコットランドのエディンバラを出発。イングランド南部プリマスから欧州大陸に渡り、ベルリンやカールスルーエ、ミュンヘン、アムステルダム、プラハを経てスペイン南部セビリアに到達した後、パリに帰着する。各国の主要都市内でも自動運転モードを利用し、一般道路でのハンドルやアクセル、ブレーキの自動操作に挑戦する。
ヴァレオの自動運転車は既にフランス国内4,000キロと米国内の2万1,000キロを一部自動運転で走破。9月にはパリの環状道路を24時間にわたり連続走行し、うち99%以上で自動運転モードを利用した。同社は先に、プラハで12月に自動運転技術の研究開発(R&D)センターを開設すると報じられている。自社ブランドの自動運転車を商業化する計画はなく、自動車メーカー各社に独自技術を提供するのが狙いという。
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