イタリア中部で10月30日午前7時40分ごろ(現地時間)、マグニチュード(M)6.6の地震が発生し、約20人が負傷した。約300人が犠牲になった8月の地震以来、4度目の大地震で、過去数十年で最大規模。少なくとも1万5,000人の住民が車やテント、仮設施設など自宅の外で夜を明かした。ANSA通信などが伝えた。
震源地はウンブリア州ノルチャ(Norcia)付近で、規模は1980年に3,000人が死亡した南部カンパニア州の地震以来の大きさだった。首都ローマや300キロ離れたベネチアでも揺れが観測され、翌日までにM4~5前後を含む100回以上の余震があった。
ノルチャでは、14世紀に建てられた聖ベネディクト教会が崩壊したほか、多数の歴史的建造物が被害を受けた。家が崩れる危険性があるため帰宅できない住民も多く、数百人がトラジメーノ湖周辺のホテルや体育館へ避難した。
レンツィ首相は復興作業に向けた緊急閣議を開き、被害を受けた全ての建物の再建に取り組む意向を示した。[環境ニュース]
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