ドイツへの難民流入数が、年初からの9カ月で21万3,000人に達した。依然として高水準だが、過去最多を記録した昨年からはペースが大幅に減速している。デメジエール内相の談話を元に、AFP通信が12日伝えた。
それによると、通年では最大30万人の流入を見込んでいる。昨年は主にシリア、イラク、アフガニスタンから約89万人が流れ込んでおり、これが3分の1強に減少する計算だ。連邦政府は今年に入り、46万件近い難民申請を処理。これには昨年からの残りも多く含まれ、約6割が難民認定を受けているという。
流入数減少の背景には、欧州連合(EU)とトルコが3月に合意した送還計画や、バルカン諸国の厳格な入国管理により難民の通過経路「西バルカンルート」が事実上閉鎖していることがある。なお独紙ウェルトはこの日、デメジエール内相が難民申請を却下された人の送還プロセスをさらに迅速化する法案を作成していると報じている。
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