ポーランドのアンジェイ・ワイダ監督が死去

ポーランドの映画監督、アンジェイ・ワイダ氏が9日、90歳で死去した。同氏はおよそ60年にわたり映画監督を務め、40本以上の作品を発表。中でもナチス・ドイツやソ連に対する抵抗を描いた作品で知られ、2000年にはアカデミー賞名誉賞を受賞した。BBC電子版などが伝えた。

現地報道によると、ワイダ氏は入院中の病院で肺不全のため亡くなった。ポーランドの元首相である欧州連合(EU)のドナルド・トゥスク大統領は、「我々ポーランド人は、ワイダ監督を通じてポーランドと自分たちを見つめてきた」と、同氏の死を悼んだ。

ワイダ氏は1926年、教師の母と軍人の父の間に生まれ、1940年にソ連軍がポーランド人将校らを大量虐殺した「カティンの森事件」で父親を亡くした。第二次世界大戦中は対独抵抗運動に参加し、終戦後にウッジ映画大学で学んだ。

1955年に『世代』で監督としてデビューし、1957年の『地下水道』でカンヌ国際映画祭審査員特別賞を、1958年の『灰とダイヤモンド』でベネチア国際映画祭の国際映画批評家連盟賞を受賞。これらの作品は第二次世界大戦中の抵抗運動や戦後の共産主義ポーランドを描いた「抵抗三部作」として知られる。代表作はほかに、共産主義政権下で英雄となった労働者の末路を描いた『大理石の男』(1977年)や、その続編でカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞した『鉄の男』(1981年)、『カティンの森』(2007年)など。


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