国際航空便のCO2削減に向けた新制度で合意

国際民間航空機関(ICAO)は6日、カナダのモントリオールで開いた総会で、国際線の航空機から排出される二酸化炭素(CO2)排出量の削減に向けたカーボンオフセット制度「市場に基づく国際対策(GMBM)」を導入することで合意した。ICAOに加盟する191カ国が2035年までに参加する見通し。航空業界のCO2排出量を規制する初の取り組みとなる。

GMBMでは、国際航空便のCO2排出量に上限を定め、これ超えた航空会社は指定された環境プロジェクトのカーボンクレジットを購入することにより排出量を相殺できる。2021~26年の第1段階でまず65カ国が自主的に参加し、2027~35年には残る加盟国も参加を義務付けられる。これにより、国際航空便からのCO2排出量は今後、2020年時点の水準以下に抑えられる見通し。

ICAOに加盟する欧州連合(EU)加盟国は、すべて第1段階から参加する予定。欧州委員会のマロシュ・シェフチョビッチ・エネルギー同盟担当委員は、「国際的な解決策を目指すEUの努力と忍耐が実を結んだ」と話している。

航空業界は、航空機の改良による燃料効率向上に取り組んでいるものの、市場の拡大ペースに追い付かず、排出量の抑制に苦慮している。BBC電子版によると、世界の航空業界が排出するCO2の量はドイツの排出量に匹敵し、さらに増加傾向にある。

CO2排出量削減に向けた国際的枠組みとしては、昨年12月にパリで開かれた国連気候変動枠組条約(UNFCCC)の第21回締約国会議(COP21)で、パリ協定が採択された。同協定は5日、EUが批准したことで発行要件が整っている。ただ、パリ協定では国単位で排出量を規制するため、国境を超える国際航空便は対象外となり、対策が待たれていた。[環境ニュース]


関連国・地域: EU
関連業種: 運輸・倉庫社会・事件政治

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