フランスの首都パリを含むイルドフランス地域圏が、ロープウェーの導入を検討している。交通渋滞と大気汚染の解消が狙い。同地域圏議会のペクレス議長が、仏日曜紙ジュルナル・デュ・ディマンシュとのインタビューで明らかにした。
今回の計画は、圏内に12路線を設置するもので、この大部分がセーヌ川の上を通過する。うち3路線については来年末までに承認を取り、2021年までの開通を目指すという。
例えばパリ南郊のビルヌーブサンジョルジュ(Villeneuve-Saint-Georges)とポワント・デュ・ラック(Pointe du Lac)を結ぶ路線では、ケーブルカーは30秒間隔で運行し、1台につき10人が乗車可能となる見通し。これにより、1時間当たり1,800人が利用できる計算だ。
ペクレス議長は、路面電車の新設はコストが高く、時間がかかるほか、バスは渋滞で必ずしも効率が良いわけではないと指摘。一方、ロープウェーは、設置の工期が路面電車の半分でコストが抑えられるほか、クリーンで時刻にも正確かつ騒音もないとプロジェクトの意義を強調している。[環境ニュース]
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