フランスの企業経営者700人以上が11日、フランス経済を元気付けようと、モペッド(ペダル付きの原動機付自転車)に乗ってパリのシャンゼリゼ通りを疾走した。
「ムール・ブルー(Meules Bleues、青いモペッド)」と呼ばれるこのイベントが開催されるのは、今年で3回目。政治的意図はなく、不況風を追い払い従業員との団結を示すのが目的で、全国の経営者が協力の可能性を話し合う機会を提供する狙いもある。
企業経営者らは、ピンクのヘルメットに青いマント姿で、仏モトベカン(Motobecane)製のモペッドに乗り、パリ西部のバガテル(Bagatelle)公園に結集。凱旋門からシャンゼリゼ通りを走り抜け、エッフェル塔へと向かった。
イベント主催者は「アンチ危機、アンチ停滞のメッセージを込めた」と説明。「起業家や従業員に、万事順調と示すのが目的」と話す。また、参加した金融大手バンク・ポピュレール(Banque Populaire)のレミ・ペロー取締役は「上司たちも楽しみ方を知っていることをアピールしたかった」としている。
同イベントの初回は2014年、150人の経営者が参加して行われた。モトベカンのモペッドは1970年代に人気を博したが、同社は1981年に経営破綻し、ヤマハ発動機に買収された。[日本企業の動向][M&A]
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