ドイツで、多額の借金を抱える家庭が増加しているーー。労働社会省のデータを元に、ノルトウェルト・ツァイトゥングが6日伝えた。
それによると、多重債務に陥り長期間にわたって返済できずにいる家庭は187万世帯と、10年前から14%増えている。
ドイツ連邦統計庁が先に公表した報告書では、多額の借金を抱え込む理由として失業が20%と多く、家計支出の管理に問題があったとしたのも11%に上った。病気や中毒、事故なども挙げられている。
左派党のサビーヌ・ツィマーマン副党首は、「失業や病気、低所得などで借金地獄に陥る人が増えている」と指摘した上で、負債の深刻化は貧困リスクの高まりや社会保障システムの脆弱(ぜいじゃく)性を象徴しているとして警鐘を鳴らした。[労務]
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