英政府は22日、イスラム過激派の服役者のうち、特に破壊思想の強い人物を特別施設に隔離して収監する計画を明らかにした。刑務所内での危険思想の拡散を防ぐ狙いで、イングランドとウェールズの刑務所で実施する。
政府は2015年9月、外部の専門家を招き、刑務所内でイスラム過激派がもたらすリスクの調査に着手。今回の決定はその結果に基づくものだ。政府はこの日、リポートの要約版を公表したものの、安全上の理由から全文は公にしない方針。
計画には、刑務所内に設置された礼拝所や礼拝行為の監視強化も含まれている。イスラム原理主義者が刑務所職員に対し、礼拝中は離れるよう求めていたことが判明したためだ。
また、イスラム過激派が作成した文書が流布するのを防ぐほか、刑務所職員の訓練や過激派の取り締まり権限を強化する。
調査に携わった前刑務所長のイアン・アチソン氏は、刑務所内におけるイスラム過激派の存在は「深刻さを増している」と指摘している。
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