ロンドン警視庁は3日、市内に配備する武装警官の数を600人増やし、2,800人にすると発表した。テロ対策の一環。
英国では警察官は通常は銃火器を装備していないが、主要都市の中心部や観光地などでは武装警察官がパトロールしている。サディク・カーン市長は、テロへの警戒レベルが引き上げられたわけではないとしながらも、「最近に欧州で起こったさまざまなテロ行為を鑑みれば、不測の事態に備えることが重要だ」と話している。
イングランドとウェールズの武装警官の数は、2009/10年の7,000人弱から2013/14年には5,875人にまで減少。ただその後は横ばい傾向にあり、昨年3月時点では5,639人となっている。一方、当局は4月にイングランドとウェールズで武装警官向けの人員を新たに1,500人採用する計画を発表。スコットランド自治政府も6月、90人を新規雇用することを決めており、同地域で展開する武装警官は365人に拡大する見通しだ。
欧州では、フランス南部のニースで7月14日、花火の見物客にトラックが突っ込み84人が死亡する事件が起きたほか、ドイツでも7月18〜24日に銃の乱射事件や自爆テロなど相次いで4件のテロ行為が発生し、計10人が死亡した。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。