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独ミュンヘンで銃乱射、9人死亡=犯人は自殺

独バイエルン州ミュンヘン北西部のオリンピア(Olympia)・ショッピングセンターとその付近で22日午後6時ごろ(現地時間)、イラン系ドイツ人の男(18)が銃を乱射し、9人が死亡、35人が重軽傷を負った。死者のうち7人は10代の若者だった。男は単独犯で、現場から約1キロメートル先で自殺。男の部屋からは、5年前の同日にノルウェーで連続テロを起こした容疑者に関する資料が見つかっており、当局は関連性を指摘している。ドイチェ・ウェレなどが伝えた。

当局は、犯人をミュンヘンの公営住宅に住むダビット・アリ・ソンボリーと特定。約1年前から犯行を計画していたとされ、インターネットで違法に購入した拳銃と300以上の弾を所持していた。学校でのいじめが動機との見方や、米ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のフェイスブックで女の子のアカウントを乗っ取り、被害者を現場の1つであるマクドナルドに誘ったとの捜査報告も出ているが、当局は特定の対象があったわけではないとしている。ソンボリー容疑者は昨年に2か月ほど精神疾患の治療を受けていたが、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」との関連性はないという。

当初は複数犯が逃走中とみられたため、非常事態宣言が出され、ミュンヘンの主要鉄道駅が一時使用禁止になるなど交通機関がまひ。隣国チェコも国境警備を強化していた。メルケル首相とオランド仏大統領はテロ根絶に向けた連携強化で合意。ドイツ政府は銃規制を強化する方針だ。

バイエルン州では18日、アフガニスタン出身とされる難民の少年(17)がビュルツブルク(Wuerzburg)行きドイツ鉄道(DB)の乗客をおのとナイフで攻撃し、香港出身の4人が重軽傷を負った。少年は警察に射殺されたが、IS系メディアが戦闘員の1人だと報じており、警戒態勢が敷かれていた。

ノルウェーでは2011年7月22日、首都オスロの官庁街で爆弾テロが、近郊のウトヤ島で開かれていた与党・労働党青年部のキャンプで銃乱射事件がそれぞれ発生し、計77人が殺された。アンネシュ・ブレイビク容疑者(当時32歳)は白人のノルウェー人で、極右思想の持ち主だった。


関連国・地域: ドイツフランスノルウェーアジア中東
関連業種: 運輸IT・通信マクロ・統計・その他経済社会・事件

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