独バイエルン州ビュルツブルク(Wuerzburg)で18日午後9時15分ごろ(現地時間)、アフガニスタン出身の難民の少年(17)がドイツ鉄道(DB)の乗客をおのとナイフで攻撃し、香港出身の4人が重軽傷を負った。少年は警察に射殺されたが、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の戦闘員との発表もあり、国内に緊張が走っている。ドイツ通信などが伝えた。
当局によると、犯人の少年は部屋に手作りのISの旗を掲げており、犯行時には「アッラーフ・アクバル(神は偉大なり)」と叫んでいたという。少年は単身でドイツに渡り、難民申請を行った後は世話役の家で暮らしていた。IS系ニュースサイト「アーマク通信」は19日、少年は戦闘員の1人ムハンマド・リヤドだと発表。IS敵対国をターゲットにするよう命じていたとし、襲撃前の映像を公開したが、単独犯との見方もある。
南華早報によると、負傷したのは62歳の男性とその妻(58)、娘(27)、娘のボーイフレンド(31)で、うち2人は重体。同行していた息子(17)にけがはなかった。
バイエルン州では5月、ミュンヘン東郊のグラフィング(Grafing)駅で刃物を持った男(27)が乗客4人を切り付け、1人が死亡、3人が負傷する事件が発生。男は今回同様「アッラーフ・アクバル」と叫んでおり、当初はイスラム過激派による襲撃とも疑われたが、後に精神的な問題があったことが判明している。
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