エマニュエル・マクロン経済・産業・デジタル相が率いる新政党「アン・マルシュ(進め)」が12日、初集会を行った。AFPなどが伝えた。
アン・マルシュは4月、「右でも左でもない新たな政治運動」として結成。初集会には、ジェラール・コロン・リヨン市長やニコル・ブリック前貿易相など、社会党の大物政治家を含む3,000人以上の支持者が集結した。マクロン経済相は年内にアン・マルシェの政策をまとめる方針を示すとともに、2017年の勝利に向け、まい進するよう呼びかけた。ただ、自身の大統領選への出馬については言及しなかった。
来年予定される大統領では、オランド大統領が続投を狙っている。ただ、同大統領の支持率は第2次世界大戦後の大統領としては最低水準に沈んでいる。大衆紙ル・パリジャンが公表した最新調査によると、オランド大統領の再選を望む人が14%にとどまったのに対し、マクロン経済相の当選を望む人は36%に上っている。
マクロン経済相は、2014年に入閣する前はロスチャイルド・グループのバンカーで、オランド大統領の経済顧問を務めていた。入閣後は小売店の日曜営業の拡大などビジネス寄りの改革を導入。アン・マルシェは、既存の政党や政治家に対する国民の不満に応えようとする政治集団と位置付けられている。
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