ポルシェは25日、2008年1月中間期の売上高(速報値)が前年同期比14.2%増の35億ユーロほどになったと発表した。世界販売台数は4万6,600台と18.7%増加した。
同社は1月半ばまでのデータを元に速報値を算出。利益については明らかにしていないが、ウェンデリン・ウィーデキング最高経営責任者(CEO)は「楽観的な見通し通りになりそうだ」と語った。正式な中間期決算は3月に公表される。
販売台数をモデル別に見ると、新型を投入したスポーツ・ユーティリティー・ビークル(SUV)「カイエン」が2万340台と1年前から倍増し、全体を押し上げた。一方、スポーツカーの「911」は5.6%減の1万6,360台。「ケイマン」を含む「ボクスター」は9,900台と17.4%落ち込んだ。
地域別では北米が全体で11.4%増の1万6,200台と好調だった。ただ米経済の減速に備え、既に同国での在庫を大幅に減らしているという。国内は5,700台とわずかに増加。その他は2万4,700台と28%余り伸びている。
フォルクスワーゲン(VW)への出資比率を約31%に引き上げたポルシェは昨秋、持ち株会社ポルシェ・アウトモビール・ホールディングを発足させている。この日は新会社にとり初の株主総会を開催。ウィーデキングCEOは席上、ディーゼル車を大々的に展開するVWとの関係を引き合いに出し、ポルシェ車へのディーゼルエンジン搭載を検討していることを明らかにした。ポルシェはこれまで、国内メーカーで唯一ディーゼル車を導入していなかった。
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