金融大手クレディ・アグリコルが15カ国でコーポレートバンキング・投資銀行事業を閉鎖するもようだ。これに伴い約1,000人が整理されるという。フランスのラジオ局BFMビジネスが13日に報じた。
同行は50カ国でコーポレートバンキング・投資銀行事業を展開しているが、資本増強に向けて業務の縮小を進めるとみられる。ロイター通信は労組代表の話として、きょう14日にもクレディ・アグリコルが同事業を中心に人員整理の規模を発表すると伝えている。同行の広報担当者はコメントを控えている。
フランスの金融業界では、先にBNPパリバとソシエテジェネラルも人員削減を明らかにしている。フランスの金融機関はギリシャやイタリアなどの国債の保有が多く欧州債務危機により大きな打撃を受けており、クレディ・アグリコルを含む大手3行は資金調達も難しくなっているとされる。このため米信用格付け大手ムーディーズ・インベスターズ・サービスは先週、3行の長期債務と預金の格付けをそれぞれ1段階引き下げている。
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