仏自動車大手ルノーが、英国で5車種の販売を中止することを明らかにした。190店舗ある正規ディーラー網も約3分の1減らす計画。販売の低迷と、ポンド安が背景にある。ロイター通信が19日伝えた。
まずミニバン「エスパス」と中型車「ラグナ」、多目的車「カングー」について、予約受付を来年2月から中止。ミニバン「モデュス」とクーペロードスター「ウインド」の販売も取りやめる方向という。
ルノーの英国での新車登録台数は、1~11月に前年同期比29%減少。市場シェアは3.5%と1.2ポイント低下している。同社は、「ユーロ圏の債務危機の影響。対ユーロのポンド安により英国での事業環境が厳しくなっている」と説明した。
■来年の欧州自動車市場は縮小=幹部見通し
ルノーのカルロス・タバレス最高執行責任者(COO)は20日、来年の欧州自動車市場がわずかに縮小するとの見通しを示した。消費者心理が改善するまでは、厳しい業況になるとしている。
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