政府は、クレジットカードやデビッドカードの支払いに対して航空会社やホテル、旅行会社などが過度の手数料を徴収することを禁止する規制の導入を計画している。欧州連合(EU)でも同様の規制を2014年半ばに実施する予定だが、英政府は一足先に2012年末までに施行する方針だ。デイビー消費者担当閣外相が23日に明らかにした。ロイター通信などが報じた。
カード手数料の徴収は航空会社のインターネット予約で特によくみられ、公正取引委員会(OFT)の試算では2009年の消費者の負担額は3億ポンドに上っている。新たな規制は実際の費用を超える手数料の請求を禁じるもので、小売業界全体にも適用される。
アイルランドの格安航空大手ライアンエアーでは、片道につき1人当たり6ポンドの手数料を徴収している。しかし同社は、これは予約手数料であり「カード手数料は一切徴収していない」として、今後も手数料を変更しない方針を示している。同社は、これが予約システムに関連した手数料であることをウェブサイトに明示しているうえ、同社のプリペイドカードを使えば手数料はかからないとしている。
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